今日も雑談です…。



1月13日、富士通研究所が小型軽量な指輪型ウェアラブルデバイスを開発したと発表しました。

これは、数字や漢字を手書きで、空中で入力することが出来るそうなのですけれども、空中で手書きをする指先の運動成分を抽出して、その軌跡を文字として認識する技術を使っているそうです。

ただ、空中で文字が書けるようになると、"紙から筆を離す"という動作が出来なくなりますから、その軌跡を全部入力してしまうと"一筆書き"となってしまいます。以前「コンピューターペンシルと空気クレヨン」のエントリーで紹介した「3Doodler」なんかそうですね。

そこで、今回開発した指輪型ウェアラブルデバイスでは、自動で手書きの「運動成分」を検出して余分な線を消して補正し、更に、作業中の体の動きを検出して、認識しやすくする技術を使っているのだそうです。

富士通研究所は、実証実験を経て、2015年度中の実用化を目指すとしています。

このところ、去年辺りからでしょうか。何やら"3D"がブームになってきている気がしないでもありません。

3Dプリンターはもう大分世に知られるようになってきましたけれども、昨年も空中に3D映像を浮かび上がらせる技術が東京の科学未来館でお目見えしたと話題になりました。

この「3次元像空間描画技術」は、2006年頃から産業技術総合研究所、慶應大、株式会社バートンの共同研究によって開発されたもので、簡単に言えば、任意の空間に焦点を絞ってレーザーを当て、そこにある空気(酸素+窒素)をプラズマ化して発光させるという仕組みだそうです。要するに、蛍光灯やネオンサインを点にまで小さくして、好きに並べてやれば、3D画像になる、という発想です。

レーザー光源に高品質・高輝度の赤外パルスレーザーを用い、1ドットに2パルス使って、残像を残す方法で描画するそうです。また描画装置から描画ポイントまでの距離も数メーターまでOKということで、新しい広告として注目を集めているようです。

筆者などは、この装置がうんと小型化して距離も更に伸ばせるようになれば、冒頭に取り上げた、指輪型ウェアラブルデバイスにでも仕込むことで、空中に3D画像を手入力できるようになるのではないかと期待してしまいます。

こんなのが工事現場にあれば、例えばクレーン操作している人に、「その鉄骨はココに持ってきてくれ」と空中の一点をダイレクトに指定できて楽になりそうです。ただ、サッカーでパスをあそこに出せなんて"レーザーで3次元位置を指定"するようになってしまったら、敵も味方も丸わかりで興醒めしてしまいますけれども…。

ともあれ、これから3Dがどんどん身近になる世の中になりそうな予感がします。

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