今日は、極簡単なエントリーです。
1月25日、安倍総理はNHKの番組「日曜討論」に出演し、戦後70年となる今年発表するとしている「総理大臣談話」について、「安倍政権として歴代の談話を全体として受け継いでいく」とした上で、「70年を迎えるにあたって、今まで重ねてきた文言を使うかどうかではなく、安倍政権としてどう考えているのかという観点から談話を出したい。今までのスタイルをそのまま下敷きとして書いていくということになれば、『今まで使ったことばを使わなかった』、あるいは『新しいことばが入った』というそういう細々とした議論になっていく。…70年の談話は70年の談話として新たに出したい」と述べた。」
この発言に対し、民主党の岡田代表は「村山談話、小泉談話のキーワードは植民地支配、侵略を率直に認めたこと。安倍さんはかなりはっきりと新しい談話にはそういうものが入らないと言われたと受け止めた。これは許せない」と批判。
共産党の志位委員長も「(村山談話の)一番の核心的な部分はあいまいにしていこう、そして後退させていこうということが、はっきり出た発言で、非常に重大だと思います」と批判した。
野党の反発はいつものことなのだけれど、安倍総理が、あの言葉を使った使わないという細々とした議論はしたくないと言っているのに、民主党の岡田代表は、侵略といったキーワードが談話に入らないのは許せない、と早速、"細々とした"議論を吹っ掛けている。
まぁ、キーワードを使う使わないが細々とした議論なのかどうかは分からないけれど、安倍総理が談話を未来志向のものにしたいというのは、実は、第二次安倍政権発足当初の2013年の段階で発言している。
その辺りについては、2013年5月のエントリー「菅官房長官が安倍総理の村山談話継承発言を修正するわけがない」で取り上げているから、そちらを参照いただければと思うけれど、安倍総理はこの当時も、村山談話、小泉談話を
歴代内閣が出していることを踏まえた上で、未来志向の談話を出したい、と述べていた。今回の発言と何も変わらない。
くだんのエントリーでも、触れているけれど、民主党の岡田代表が踏襲しろと迫った村山談話と小泉談話だって、そのニュアンスは大分異なる。まるっきり同じ談話という訳じゃない。その意味では、今年出すという安倍談話が、村山談話とも小泉談話ともニュアンスが違ったとしても、別段不思議じゃない。それよりも、全体として何を言うかのほうがずっと大事。
安倍総理の発言から推測すると、恐らく、小泉談話から更に未来志向へと踏み込んだ談話になるのではないかと思う。
まぁ、どんな談話を出したところで、特亜は反発しかしないのだから、後々の国益を考えれば、特亜だけ見ているのではなくて、世界に向けての談話を発信したほうが、ずっとよいだろう。
それに、世界だって、日本の過去より、日本がこれから未来に向けて何をしようとしているのかに注目している筈。
それに、慰安婦問題のように、日本の過去の汚名が濡れ衣だったことも徐々に明らかになっているという追い風もある。
26日には、渡辺昇一上智大名誉教授ら学者や元国会議員ら8749人が朝日に対して謝罪広告の掲載と1人1万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。2月にも追加提訴する予定で、原告数は1万人を超える見込みだという。
原告は、朝日新聞が1982~94年に掲載した計13本の記事について、「『日本軍に組織的に強制連行された慰安婦』というねじ曲げられた歴史を国際社会に拡散させ、わが国が故なき非難を浴びる原因になった」と主張している。
朝日が捏造を認め、8月になるであろう安倍談話まで残り半年という今の時期の訴訟は、世論喚起という意味では、丁度いいタイミングかもしれない。上手くすれば、安倍談話までに何らかの判決が出てくることだって期待できる。
安倍談話がどのような内容になるかは分からないけれど、10年経てば、世論とて結構変わるものだし、村山談話から数えれば、今年ではや30年。1世代過ぎた。それに加えて、ここ最近の世論の変化を考えれば、全く同じ談話になるとも思えない。
まぁ、そんな談話は中韓にとっては面白くないだろうけれど、永遠に過去に生きたいのならいざ知らず、未来へ向かう積りがあるのなら、そろそろこれから何をすべきかに目を向けるべきだろう。
コメント
コメント一覧 (3)
20年の間違いでしょう。
kotobukibune_bo
t
がしました
それは、日本だけではなく米国にも英国にも仏国にも中国にも、そういう力は働きますね。
その力を、ものにできるかどうかで国家の命運は分かれるかもしれませんね。
kotobukibune_bo
t
がしました
>20年の間違いでしょう。
そうでした。訂正します。申し訳ありません。
kotobukibune_bo
t
がしました