今日は、極々簡単に雑談です。



FIFAの汚職事件が話題になっていますね。

5月27日、スイス司法当局は2018年と2022年のワールドカップ開催国決定の過程に関する不正の疑いでチューリッヒのホテルでサッカー関係者を逮捕したことを発表しました。

スイス司法当局は、アメリカ司法省(The Ministry of Justice)の要請を受けて逮捕したとしているのですけれども、今回の汚職事件の捜査はスイス当局と密接に連携して行われました。

スイスの司法当局は逮捕者の指名は公表していなかったのですけれども、アメリカ司法省は同じく27日にFIFA幹部と企業幹部を不正・汚職の疑いにより起訴したと発表、その氏名を公表しています。

それによると、スイスで逮捕されたのはFIFA副会長・CONCACAF会長のジェフリー・ウェブ氏、コスタリカサッカー連盟会長のエドゥアルド・リ氏、FIFAディベロップメント・オフィサーで元中米連盟会長のフリオ・ロチャ氏、CONCACAF会長補佐のコスタス・タッカス氏、FIFA副会長・元南米連盟会長のエウヘニオ・フィゲレード氏、ベネズエラサッカー連盟会長のラファエル・エスキベル氏、元ブラジルサッカー連盟会長のジョゼ・マリア・マリン氏の現FIFA幹部と、元FIFA副会長・元CONCACAF会長のジャック・ワーナー氏、元南米連盟会長のニコラス・レオス氏の元FIFA幹部、そしてスポーツマーケティング企業関係の3名とメディア関係の1名が起訴の対象となっているようです。

容疑には、賄賂による利権の確保というのがあるのですけれども、利権の仲介をした「スポーツ・マーケティング会社」の容疑者は、FIFAの容疑者に総額1億5000万ドル(185億円)以上の賄賂とキックバックを支払う見返りに、サッカーの国際大会に絡む権利獲得の便宜を図られたと見られています。

また、2018年ロシア大会と2022年カタール大会の開催地決定に関する疑惑も指摘されています。

賄賂といっても、数十・数百億円単位ですからね。スケールが違います。

今回の捜査の指揮をしているのは、アメリカ司法省のリンチ司法長官なのですけれども、捜査は、司法省のみならず、傘下のFBIとIRS(米・内国歳入庁)との合同捜査チームで行っており、これは、マフィア組織に対する壊滅作戦並の陣容なのだそうです。

何でも、リンチ長官は、司法長官に就任する前は、司法省で「FIFA疑惑潜入捜査チーム」を指揮していたそうで、その人物を司法長官に据えた時点で、アメリカ政府はこの問題に対して本気になっているとみてよいかと思われます。

アメリカ司法省はこの事件をアメリカ国内で行われた犯罪だとしていて、FIFAの贈収賄及びマネーロンダリングがアメリカの金融機関口座を使って行われたこと、それらの実行がアメリカ国内であったケースが多いこと、そしてFIFAの不正はアメリカの消費者の不利益になるという3点を根拠としているようです。

何故、今頃、急にアメリカが本気になってFIFA汚職の摘発に乗り出したのか定かなことは分かりませんけれども、アメリカ司法省は相当証拠を握っているようです。

今回のFIFAの汚職事件は、チャールズ・ブレーザー元理事が司法取引に応じたことが決め手となったと伝えられています。

ブレーザー元理事は、2005年から2010年に掛けて1100万ドルの不正利益を上げながら脱税を続けていたのですけれども、2011年の秋にFBI捜査官からその事実と共に「手錠を掛けられて連れ去られるか、もしくは協力するかだ」と声を掛けられ、一時間もしないうちに、FBIへの協力を誓ったそうです。

FBIの協力者となったブレーザー元理事は、小型マイクを忍ばせ、FIFA幹部らとの会話を録音。更には、捜査員の傍らでFIFA幹部らと電話やメールのやりとりを行ったようです。

ニューヨークの元検察官ジョン・ラウロ氏によると「米当局は他にも協力者を集めて"鎖"を作るだろう。狙いは『トップ・ガイ』だ」と述べていて、追及の手を緩める気配は全くありません。

6月1日には、ニューヨーク・タイムズが賄賂となった送金にFIFAのジェローム・バルク事務総長が関与していた疑いがあると報じています。

このバルク氏は、FIFAのブラッター会長の側近で、ニューヨーク・タイムズは、「これまで知られていたより、ブラッター氏と金銭の流れが近づいた」としていますけれども、その『トップ・ガイ』であるブラッター氏は、5月29日のFIFA会長選挙で5選を果たした僅か4日後に突如辞意を発表しました。

会長に当選直後の30日の会見では「捜査中で話せないが、私個人は事件に一切かかわっていないのは事実だ」と言っていたのに、いきなりの辞任表明。もしかしたら相当追いつめられているのかもしれませんね。

実際、今回起訴されたジャック・ワーナー元副会長は、母国のトリニダード・トバゴで、「さいは投げられた。後戻りはしない。…雪崩のような暴露を行う」と述べていますけれども、ワーナー元副会長は、2011年のFIFA会長選において、当時4選を目指すブラッター氏に対して、カタール出身候補を支援し、カリブ海諸国サッカー会合で、候補側が用意した賄賂4万ドルを茶封筒に入れて出席者25人に手渡し支援を呼び掛けた事実が発覚。FIFAから追放された人物です。

起訴状によるとワーナー元副会長は、賄賂まみれだったようで、98年のワールドカップ招致を目指したモロッコや、2010年のワールドカップ招致を果たした南アフリカから賄賂を受け取り、2004年にスコットランドとトリニダード・トバゴとの親善試合を組んだ際も、謝礼として75000ドルをスコットランド側に要求。果ては、2010年のハイチ大地震の時には、連盟側の避難民支援の資金を流用する始末。

イギリスメディアによるとワーナー元副会長は、第三者から金品をもらうことを「FIFAの文化」という程だそうですから、どんな"爆弾ネタ"を抱えているか分かりません。

ワーナー氏がこんな人物だったとしたら、おそらく"司法取引"を持ち掛ければ、あっという間にころっといくのではないかと思いますね。或は、すでに司法取引が終わって、転向済みなのかもしれません。

一部では、FIFA本部から黒煙が立ち上っているとして大量の証拠隠滅を図っているのではという噂もありますけれども、ブレーザー元理事のように司法取引に応じたFIFA幹部がいる以上、闇に葬ることは難しいと思いますし、ワーナー氏が"雪崩のような暴露"をしたら、どうなるか。

相当な激震が走るかもしれませんね。
 

コメント

 コメント一覧 (3)

    • 1. 白なまず
    • 2015年06月07日 10:10
    • FIFAの汚職を追求する過程で韓国のスポーツ関連の賄賂疑惑が浮き彫りになる?
      色んな所で日本の邪魔をしたり、勝てない時には審判が日本人とか、日本人に買収されたとか、嘘を広めたり、水泳選手に泥棒の濡れ衣をかけたり、その昔のFIFAの日韓ワールドカップに強引にしたり、、、FIFAも相当だけど、それにのっかるスポーツ利権屋も相当ズブズブ。マフィア、ヤクザ、韓国賄賂、FIFA、オリンピック、、、もうピューリファイするしかないですね。
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    • 2. ちび・むぎ・みみ・はな
    • 2015年06月07日 13:28
    • 一部には, 米国の経済封鎖に耐えているロシアを狙った攻撃
      だという話がある.
      米国の原油経済支配力が米国のこれまでの勝手な経済戦略
      の基礎であったとすれば, 新しいエネルギー圏を作りだそう
      としているロシアは何としても排除すべき対象なのだろう.
      日本とロシアの外交が旨く行かないのも原因はここにあるし.
      同時に, 訪米する朴大統領に対する牽制球にもなる.
      サッカーをここまで汚くした主たる原因はやはり
      日韓共催のための賄賂攻勢なのだから, 日本としては
      明らかにして欲しいところだが, 米国の狙いがロシアなら
      南鮮とはぎりぎりで手打ちになる可能性はあろう.
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    • 3. almanos
    • 2015年06月07日 13:32
    • FIFAもですが、IOCも色々とあるとか言われてますね。FIFAの場合は「マネーロンダリング」を、依りによってアメリカの金融機関使ってやらかしたという致命的ポカもあります。プラッター会長を逮捕するところと、今までの開催地選定を丸ごとやり直す位には行き着くんではと思います。IOC等の機関にも波及するでしょうねぇ。彼らはそこら辺がグレーなのを良い事にかなりやらかしていた様ですし。国際スポーツ運営団体がその手の金融犯罪の温床にならない様にするにはそこまでやらないと駄目でしょうね。世界的に財政の問題が持ち上がっている。この手のグレーなところへの金に手をつける事で解決をという流れの始まりがFIFAなのかもしれません。
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