今日は極々簡単に……



韓国の朴槿恵大統領の名誉を毀損したとして産経新聞の加藤達也前ソウル支局長が在宅起訴された裁判が世界的に注目を集めているようです。

12月15日、国連のフェアハン・ハク事務総長副報道官は「表現の自由や報道の自由を制限するような法律の存在を常に懸念している」と述べました。ハク副報道官は「特定の国の裁判についてコメントしない」と前置きしていますけれども、明らかに韓国のことですね。

これについて、国連で「表現の自由」に関する特別報告を担当するアメリカの国際法学者、デービッド・ケイ氏は、産経新聞の取材に対し、韓国検察が加藤前支局長に懲役1年6月を求刑していることについて、国連としても注視しているとし、アメリカや国際的な人権擁護団体も裁判の行方を見守っており、有罪判決となった場合、韓国は世界から「厳しい批判にさらされることになる」と述べています。

このように国連が注目しているのに、肝心の潘基文事務総長からはなんのコメントもありません。

実は、フェアハン・ハク事務総長副報道官は、この問題について、去年の8月と10月の計3回に渡って「国連は常に、普遍的な人権を擁護するため、『報道の自由』や『表現の自由』を尊重する側に立つ」と述べているんですね。少なくとも1年以上前から、国連は注目していたというわけです。その当時も潘基文事務総長はダンマリでした。

国連内部では「潘氏が韓国内での評判が悪くなるのを恐れて朴大統領を批判できず、沈黙している理由がよく分かる」などと陰口を叩かれる始末です。

そのくせ、潘事務総長は、自分は働き者だとアピールはするのです。

12月14日、ニューヨークで国連報道協会(UNCA)の忘年会が行われたのですけれども、潘事務総長はそこに出席して動画を使って、朝は四時に起きて、夜は二時半にスーツ姿のまま寝るという過酷な日常を紹介したそうです。

そんなに過酷なら忘年会などに出ずに休むべきだと思いますけれども、わざわざ動画を作って紹介までするのですから、忙しいのか暇なのか良く分かりません。

今は、都合の悪いことには知らんぷりをして逃げ続けることができるのかもしれませんけれども、仮に彼が韓国の大統領になるようなことがあれば、そのプレッシャーは今以上に大きくなると思われます。

国連事務総長といえば、何やらすごく偉そうに見えるのですけれども、国連事務総長自身が何か凄い権力なり権限を持っているわけではありません。

国連憲章で、事務総長の権限、責任について触れているのは第99条と第100条になります。次に引用します。
第99条
事務総長は、国際の平和及び安全の維持を脅威すると認める事項について、安全保障理事会の注意を促すことができる。

第100条
1.事務総長及び職員は、その任務の遂行に当って、いかなる政府からも又はこの機構外のいかなる他の当局からも指示を求め、又は受けてはならない。事務総長及び職員は、この機構に対してのみ責任を負う国際的職員としての地位を損ずる虞のあるいかなる行動も慎まなければならない。
2.各国際連合加盟国は、事務総長及び職員の責任のもっぱら国際的な性質を尊重すること並びにこれらの者が責任を果すに当ってこれらの者を左右しようとしないことを約束する。
このように、事務総長は、紛争その他平和に対する脅威に対して、安保理に注意を促すことしかできないのですね。つまり「調停役」だということです。

ですから、そんな権限のない事務総長が、偉いと見做されることがあるとすれば、それは、権限がないにも関わらず、その人格も含めた発言や行動によって、権限を持つ国々に影響を与えてきたからだということになると思われます。つまり、事務総長としての言動が如何なる結果を齎したかで測られるということです。

その観点からみて、潘事務総長はどうかとなると、まぁ推して知るべしですね。「極めて無能」の異名は伊達ではないということです。

加藤達也前ソウル支局長に対する判決は17日にも言い渡されるとのことですけれども、国際常識を無視してOINKな判決を下したならば、それ相応の報いは覚悟しないといけないと思いますね。

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