今日も雑談です。



3月15日、アルゼンチンの沿岸警備隊はアルゼンチンの排他的経済水域(EEZ)で違法に操業していた中国漁船に発砲して沈没させたと発表しました。

これは、14日、ブエノスアイレスから南1300キロにあるプエルトマドリンの沖合で、違法操業する中国漁船を発見したアルゼンチンの沿岸警備隊が警告したのですけれども、該当漁船は警告を無視して逃走し、船体をぶつけようとするなど激しく抵抗しました。

このままでは乗組員が危険だと判断した、沿岸警備隊は発砲を指示。撃沈したとのことです。

漁船の乗組員32人全員は救助され、船長ら4人はアルゼンチン当局に逮捕・拘束されました。

違法操業を行っていた中国の遠洋漁船「魯煙遠漁010」は中国・山東省の煙台にある漁業会社に所属するものと見られ、その漁業会社のサイトには所属漁船がアルゼンチン沖ではイカ漁などを行っているとしているそうですから、ほぼ間違いないと思われます。

これに対して、中国外務省の陸慷報道局長は16日、「中国側は重大な関心を示しており、アルゼンチン側に対し徹底した調査と詳しい状況の連絡を求めた」と述べ、外交ルートを通じて、アルゼンチン政府との交渉を開始しています。

これについて、ネットでもアルゼンチンを支持する声が圧倒的のようです。また、アジアでも中国の違法操業に悩まされているベトナムでも同じようで、あるベトナムの漁業関係者は「今回の事件でも、中国は自分たちの落ち度は認めないのでしょう。中国はどんな時でも難癖をつけて自分たちが正義だとの論理展開で、臨んで来ます。ベトナムでは、反中国のデモを行ったばかりですが、武力を持ち、アルゼンチンのようにきちんと対戦しなければ」と話しているそうです。

アルゼンチンの対応は国際標準でみれば極普通の対応だと思いますけれども、やはりこれくらいでないと警告にはなりません。

インドネシアは昨年あたりから、領海内で不法操業をする漁船を拿捕しては次々と見せしめに海上爆破していますね。インドネシアは去年5月に中国などの外国漁船41隻を爆破処理していますけれども、この時も中国は「深刻な懸念」を表明し、インドネシア側に説明を求めています。今回のアルゼンチンへの対応と同じですね。

けれども、違法操業は収まりません。インドネシアは先月22日にお、5ヶ所で合わせて31隻の違法な船を同じように爆破処分しています。

違法操業は当然日本近海でも行われています。

先月23日、水産庁九は、日本のEEZで操業していた中国漁船1隻を拿捕しています。近年は、1000-1500トンクラスの大型の中国漁船が違法操業し、大型の網などを使って「稚魚も含めて一網打尽にする」漁法も行われるなど、やりたい放題のようです。

日本は中国側に日本近海に出漁する漁船量を削減するよう求めていますけれども、中国側は無視しているようです。

この辺りはあまりテレビでも取り上げないので、左程話題にはなっていないのですけれども、地元では深刻な問題となっています。

相手が相手だけですから、今のままで放置しても、状況はエスカレートしていくだけです。アルゼンチンやインドネシア並とは言わないまでも、毅然とした対応はとっておくべきだと思いますね。

コメント

コメントフォーム
記事の評価
  • リセット
  • リセット