今日は極極々簡単に……
3月17日、アメリカ海軍のジョン・リチャードソン作戦部長がフィリピン・ルソン島西方の南シナ海にあるスカボロー礁周辺に新たな人工島を造成する兆候があることを明らかにしました。
リチャードソン作戦部長は、「水上艦による測量とみられる活動が続いていることを確認している。新たな埋め立て地域である可能性がある」とし、中国が南シナ海に防空識別圏を設定する事態を懸念していると述べています。
スカボロー礁は、ルソン島中西部のスービック湾から西へ約270キロに位置する岩礁ですけれども、2012年に、このスカボロー礁周辺で、サンゴなどを密漁していた中国漁船をフィリピンが取り締まったことをきっかけに、フィリピンと中国の艦船が海上でにらみ合う状況が2ヶ月以上続きました。その結果、フィリピンが実効支配していたスカボロー礁は中国に奪われ、今は中国が実効支配している状態となっています。実際、中国艦船がここに居座り続けています。
これに対して、フィリピンは南シナ海に睨みを利かせるため、アメリカ軍のスービック湾への再駐留を求めるようになりました。
スービック湾は冷戦時代、アメリカ海軍がアジア太平洋地域の戦略拠点と位置付け利用していたのですけれども、1992年にフィリピン政府に返還され経済特別区となりました。
その後、2000年からアメリカ海軍の艦船がフィリピン軍との共同演習や修理の目的でスービック湾に定期寄港するようになっています。
2014年にアメリカとフィリピンは、アメリカ軍によるフィリピンの軍事基地の共同使用を盛り込んだ新軍事協定に署名しました。
これにより、アメリカ軍は、フィリピン軍基地の使用、基地内での米軍用施設の設営、部隊、艦船、航空機の配備などを行えるようになりました。但し、これらは一時的なものとして認められ
、部隊はローテーション配備となっています。また、この協定の有効期限は10年ですけれども、延長のオプション付のようです。
このように、フィリピンは対中国への備えをしているのに対して、中国はその奪い取ったスカボロー礁の軍事拠点化をして更なる圧力を掛けようとしているということです。
下の図は、近年の中国が南シナ海の軍事拠点化を目論んている南シナ海の状況ですけれども、西沙諸島に石油切削施設、南沙諸島には人工島を作って軍事拠点化、そして今度のスカボロー礁の測量です。それぞれ位置関係をみて分かるように南シナ海を自国の勢力下におけるような配置です。正に南シナ海の内海化、北京の海を狙っているようにしかみえないですね。
オバマ政権がやっている「航行の自由」作戦では止まらないということです。次には軍事演習をして止まるかどうかという局面だとみていいように思います。
いよいよシーレーンが危ない。この地域における日本の影響力をもっと増しておかないといけないと思いますね。
コメント
コメント一覧 (4)
人民解放軍と習近平は戦争をやっても良いと思っている.
米大統領は戦争はやりたくないと思っている.
とすれば, 支那の行動は止まらない.
このままで行けば名実共に支那の海になるだろう.
航行の自由作戦などでは止まらない.
世の中は動く方向にしか動かない.
日本は通過料を払うか, 戦うか, 二つに一つである.
しかし, その時に我々はこれまでの経済政策(自己制裁)
による国力の衰退を思い知るだろう.
財政均衡などと言う観念で生きる国民は亡びざるを得ない.
勿論, 通常戦であれば, 自衛隊は立派に戦うが,
支那の核が一発でも東京に落ちれば勝ち目はない.
何故なら, 日本の大部分の機能が東京にあるからだ.
可能性として, 韓国軍による日本占領も忘れてはならない.
なにしろ, 子どもの時から叩き込まれた動機がある.
これに対して米国はどの程度の防御になるのだろうか.
日本国民は覚悟を決める必要があろう.
米国が第七艦隊を引き上げるなら,
降伏か自爆か, どちらかしかない.
ただし, 朝鮮に降伏するのは不可としたい.
kotobukibune_bo
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個人的には、難民になることも想定してますね。
その時には、日本円も紙くずでしょうし先回りして他国通貨に換えて、支援する側にまわれる準備もしたいと考えています。
kotobukibune_bo
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