今日はこの話題を極々簡単に……



北朝鮮が蠢いています。

4月15日、北朝鮮は日本海沿いの江原道元山から、弾道ミサイル1発を発射し失敗したと韓国軍合同参謀本部が明らかにしました。

発射を試みたのは射程3千キロの中距離ミサイルのムスダンで、北朝鮮がムスダン発射を試みたのは今回初めてだそうです。

日韓の情報当局者は衛星写真などの分析から「発射地点とみられる地面がほぼ円形に黒く焦げており、発射と同時に移動式発射台も巻き込んで爆発、炎上した可能性が高い」と明らかにしています。

また、アメリカのワシントン・フリー・ビーコン」は、米軍関係者や外交消息筋の話を引用して「北朝鮮は東海岸にムスダンIRBM2基を配備し、発射試験を準備した。ところが1発目のIRBMが発射からわずか5-6秒後、90メートルほど上昇したところで爆発し、もう1基は発射もできなかった。……ムスダンの発射失敗に関する報告書の内容をよく知る外交消息筋は『ムスダンの発射失敗の原因は、燃料システムやターボポンプの問題とみられる』と語った」と報じています。

別の情報では、現場にいたミサイル技術者らが死亡、もしくは負傷し、移動式発射車両も破損したというのもありますけれども、資金距離での空中爆発があったのなら、十分有り得ますね。

ムスダンは、ロシアのSSN6潜水艦発射弾道ミサイルを改造したものです。このロシアの弾道ミサイルは1960年代に開発された液体燃料を使った単段式。北朝鮮は1990年代にロシアから隠密裏に持ち込まれたと考えられています。

ロシアは数回にわたって試験発射を行い、北朝鮮も地上発射試験は行っていたようなのですけれども、実際の発射試験はまた違っていたようです。

北朝鮮のムスダンは元としたロシアの弾道ミサイルSSN6より全長が3メートル長く、射程を伸ばすため燃料タンクを大型化したとされています。

けれども、元々のロシアの弾道ミサイルSSN6は、潜水艦搭載型です。本体はアルミ製で振動に弱く、燃料も温度管理が必要なため陸上での移動には適さないとされています。

けれども、北朝鮮はムスダンの発射車両をミサイルと比べて長くして、強引に陸上発射式にした跡あるとの分析もあります。

独専門家のマルクス・シラー氏によると、ムスダンの性能はロシアの弾道ミサイルSSN6より「大幅に低い」と指摘しています。

ただ、性能が低く発射に失敗したとはいえ、そういうミサイルを開発してぶっぱなす以上、対応は必要ですね。

また、韓国国防省は北朝鮮が23日の午後6時半頃、東部の咸鏡南道の新浦付近の日本海の海上で潜水艦発射型の弾道ミサイル1発を発射したことを明らかにしています。

連合ニュースは韓国軍の話としてミサイルは30キロほど飛行したものの、発射は失敗だったとみられていると伝えていますけれども、或いは、ムスダンの発射失敗を受けて追加で試射したのかもしれません。

いずれにしても、北朝鮮にどことなく焦りというか何かを急いでいるという印象を強く受けますね。

一説には、北朝鮮が近々次の核実験を行うという情報もあります。

この状況下でいつまでも憲法九条の縛りがあるというのは流石に厳しい感じがします。安全は願っているだけでやってくるものではありません。日本人も安全を得るためには必要最低限のコストがあるのだということをもっと自覚する必要があると思いますね。
 

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