失礼しました。記事の貼り付けミスで記事が一部無くなっていました。




この度、防衛省が、海上自衛隊の最新鋭潜水艦「そうりゅう型」の後継となる新型潜水艦を建造することが分かりました。

平成29年度予算案概算要求に1隻分の建造費として約760億円を計上し、33年度末までに導入するようです。

これは、いわずとしれた中国への抑止力と対処力を強化する狙いのようですけれども、次期潜水艦はソナーを強化し、リチウムイオン電池搭載により静粛性を更に高めるものと言われています。

現行のそうりゅう型と28SSの最大の相違点は動力をスターリングエンジン(AIP)から、ディーゼル・リチウムイオン電池・燃料電池に変えることです。

スターリングエンジンは出力がそれほどないわりに嵩張るエンジンで、その分艦内スペースがなくなり、現場の評判はあまり芳しくないようです。

当たり前のことですけれども、潜水艦は陸に上がることも空を飛ぶこともできませんから。ひたすら海の何処かを移動することしかできません。とすると、中国から日本の海域を護ることを想定した場合、海自の潜水艦は、海中を動き回って迎撃するよりは、大隅海峡、宮古海峡などの海峡で待ち伏せして攻撃した方が遥かに楽です。なぜなら、太平洋に出る為には、そこを通るしか方法がないからです。

この待ち伏せ攻撃を主戦術とした場合、海自の潜水艦の能力は中国を圧倒しています。なぜかというとアウトレンジ攻撃が可能となるからです。

最近になって、世間にも知られて来ているように思いますけれども、日本の潜水艦の潜航深度および搭載魚雷の性能は他国に大きく水を開けていると言われています。

例えば「そうりゅう型」の潜航深度は600メートルから900メートルと謂われ、搭載している89式長魚雷の潜航深度も900メートルとされています。これはつまり、日本の潜水艦は深度900メートルの海中で作戦行動が取れるということです。

対する中国の潜水艦の最大深度は公称500メートル程度であり、それより深い海中を攻撃する爆雷も魚雷も持っていません。

つまり、日本の潜水艦が深度600メートル以上の海底に潜み、中国潜水艦に対して、89式長魚雷を深度600メートル以上の深深度から発射して、真下から攻撃すれば、相手は迎撃も防御も出来ないということです。しかも89式魚雷は深々度のみならず、雷速よりも静粛性と長射程にも重点を置き、40キロメートルもの射程を持っているとも言われています。

このことから、自らを深々度の海底に身を顰め、待ち伏せを行った場合、相手が攻撃できず、こちらから一方的に攻撃するアウトレンジ攻撃が可能になる訳です。

これは大きなアドバンテージです。

恐らく「そうりゅう型」の後継となる次期潜水艦も「そうりゅう」並かそれ以上の性能を有することになると考えられますから、しばらくはその優位性を保つことができるかと思われます。

ただ、折角のその性能はきちんと発揮できる環境がなければ意味がありません。

帝国主義、侵略主義を剥き出しにした中国から日本を守るためにも、憲法改正の議論から逃げることは出来ないと知るべきだと思いますね。

コメント

 コメント一覧 (2)

    • 1. sdi
    • 2016年08月22日 15:29
    • 次期タイプではAPIをやめてしまうようですね。
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    • 2. ちび・むぎ・みみ・はな
    • 2016年08月22日 18:44
    • 実際には憲法は関係ない.
      憲法を修正しないと積極的に
      使えないと言うのは政治家や官僚の言い訳に過ぎない.
      なにしろ, 憲法は単なる国内法.
      ひょっとするとTPPよりも優先度が低いかもしれない.
      問題は国民感情であり,
      それを利用しようとする真っ赤な嘘の新聞や
      毎日が嘘の新聞, そしてシナ様の○HKを
      のさ張らせている状況である.
      この状況は政権与党がつくり出しているのであり,
      面倒なことを避けたい一般国民は
      それで良いと思っている.
      結局はこれが問題なのであり,
      それを「憲法ガー」で誤魔化す.
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