今日はこの話題を極々極々簡単に……
8月27日、ケニアでアフリカで初めてとなるTICAD(アフリカ開発会議)が開催されましたけれども、その基調講演で安倍総理が、電力や都市交通システムなど、日本の技術を生かした質の高いインフラ整備におよそ1兆円を投資するなど、官民合わせて総額3兆円規模をアフリカに投資すると発表しました。
更に、将来、生産活動を支える技術者、およそ1500人を育成するほか、5万人に職業訓練を提供するなど、1000万人の人材育成に取り組むとしています。
TICADは日本政府が国際連合、アフリカのためのグローバル連合、世界銀行との共催で開催している会議ですけれども、日本主導で行われているものです。
今回のTICADは第6回目に当たるのですけれども、それ以前は全て日本で行われています。
このTICADは28日に閉幕したのですけれども、成果を盛り込んだ「ナイロビ宣言」を採択しています。
「ナイロビ宣言」の中身はこちらの外務省のサイトで公開されていますけれども、実に多岐に渡る内容を議論していますね。それでも、「海洋安全保障」の項目をちゃっかりと入れ、そこに国際法、海洋法に従う旨を強調していますね。
アフリカには「世界的な一次産品の価格下落」、「エボラ出血熱の流行」、「過激化、テロ、武力紛争及び気候変動」の三つの課題に直面しているとして、それらを重点的に取り組む内容のようです。
これを酷く警戒しているのが中国です。
28日、新華社通信は「日本は経済や政治の"雑念"と海外への軍事拡張の野心を隠せない」などと批判的し、「常任理事国入りのために人心を籠絡しようとしている」と批判しているようです。けれども、日本に先んじて、アフリカに進出したのは中国です。
その中国も経済減速で資源価格が下落し、連動するようにアフリカ諸国の景気も悪くなってきているそうです。
それに対して、日本は一次産品の下落を受けて、海洋経済の発展、グリーン経済の推進や、農業と産業の拡大を通じた経済構造改革の推進を中心とした支援を行うとしています。
安倍総理が基調講演で、「質の高い、強靭、安定した、という、3つの修飾語をアフリカにつけてみます。それこそ日本が皆さまとともに目指すアフリカの姿です。「質の高いアフリカ」を、インフラ、人材、「カイゼン」の三要素がつくります」と述べたとおり、日本の質の高い支援によってアフリカが「質の高いアフリカ」になっていくのなら、今後の発展も大いに期待できます。
楽しみですね。
コメント
コメント一覧 (1)
日本国内の「質の高いインフラ」にちっとも投資
しようともしない安倍政権がですね.
なんだか TPP (関連)法案の強硬採決もやるようだ.
TPP が何であるか, 我々は理解しているのだろうか.
何でも儲け優先であるから, 「質の高いインフラ」
に投資する人(会社)はいなくなるシステムである.
第二次安倍政権に対して, 国民の怨嗟の声の下で
退陣することになるだろうと予想したのだが,
「国民の大支持の下で国民の貧困化」が進むと言う
不思議な状況になりそうである.
阿部政権が改善した経済指標は株価位しかない.
(それも怪しいが.) 失業率が下がったというが,
少子化の時代なのだから, 嘘付党がやっても同じになる.
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