今日はこの話題です。
流行語大賞に対する批判がまだ尾を引いているようです。
12月5日、TBS放送の「白熱ライブ ビビット」が独自でとったアンケートで「日本死ね」を「流行語大賞」のトップテンに選んだことに「反対」する声が77%に達し、「賛成」の23%を大きく上回ったそうです。
番組に出演したジャーナリストの鳥越俊太郎氏は、「日本死ね」のトップテン選出に賛成と回答した。「日本死ね」がショッキングな言葉ではあると認めながらも、日本の待機児童の問題はこうした言葉を使わざるを得ないほど深刻な状況になっており、政府や自治体はこの問題になんら有効な手立てを打ってこなかったとし、審査委員長にとどまった場合、「日本死ね」を選出していただろうと述べています。
また、リクルートが発行するフリーペーパー「R25」がノミネートされた語のうち、「あまりピンとこない」言葉は?』というアンケートを実施したところ、安倍総理が消費増税の延期について語った「新しい判断」や、東京五輪の施設についての言葉「アスリートファースト」が多くの票を集める結果となりました。
これについて、選考委員のひとりである漫画家のやくみつる氏にインタビューしたところ「難しい専門用語が入っているわけでもありません。『ニュースぐらい見ろ』と言いたいですよ」と反論。選考基準について「『保育園落ちた日本死ね』は議論を呼ぶもの、問題を喚起するものとして選んでいるので、言葉として『好きだ、きらいだ』『過激だ、穏やかだ』という観点はないですね」と述べています。
やくみつる氏のこの発言について、ネットでは「ニュースを見なければ分からない言葉なんて流行語じゃないよな」と至極尤もなツッコミをされています。
12月4日放送されたフジテレビ『ワイドナショー』で、今年の流行語大賞を取り上げたのですけれども、年間大賞に選ばれた『神ってる』についてダウンタウンの松本人志氏は、「これを使ってるひとは周りに居ない、『ポケモンGO』でええと思う……『ポケモンGO』が選ばれなかったのは審査員のやくみつるが嫌ってたからちゃうか」と身も蓋もないコメントをしていますし、番組に出演している女子高生の海老沼さくらさんは「神ってるを使ったことないです。これは(女子高生流行語)は使ってるんで納得がいくんですけど、さっきの(新語・流行語大賞)は、年齢行った人たちが決めてるかなと思う。みんなに同じように女子高生達にアンケート採ったら全然違うと思う」と述べています。
実際そうだと思います。巷で流行っている言葉と、流行語大賞に選ばれた言葉との間で相当な乖離がある。
その指摘の声が届いたのかどうか分かりませんけれども、5日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」での電話取材で、「そもそも流行語ではないのでは?」との問いに、やくみつる氏は「口の端に上るという意味での流行語もあるが、その言葉が物議を醸すなり、そこから議論が巻き起こるのも広い意味での流行語である」と答えています。
要するに、流行った言葉でなく、流行らせたい言葉を選んでいるということですね。
まぁ、自分達の価値観で選ぶのは勝手ですけれども、それを公共の電波に乗せるのであれば、こういう基準で選びました、「流行させたい言葉大賞」です。と公言すればいいのだと思いますね。
それを公にしないで、さも"中立な"立場で選んでいるかのように装っているから反発されているのだと思うのですね。見方を変えれば一種の"ステマ"なのかもしれませんけれども、そろそろそういう"押しつけ"めいたやり方も止めないと、視聴者からどんどんそっぽを向かれていくだけだと思いますね。
コメント