昨日の続きです。
12月19日、中国によるアメリカ無人潜水艦強奪について、中国外務省の華春瑩報道官は定例会見で、「アメリカ国の艦船や航空機が、中国に面した海域で頻繁に偵察や軍事測量を行うことに反対する。中国の主権と安全の脅威になるためだ」とのべ、トランプ次期アメリカ大統領がツイッターで非難したことについて「盗むという言葉は非常に不愉快であり不正確だ。……きちんと確認してから返すものだ」と反論しました。
また、人民日報系の環球時報は「私たちが南シナ海でアメリカ国の無人潜水機を捕獲したのは初めてではない」とする軍事専門家の談話を掲載し「今回捕獲した潜水機は新型で重要な情報を集めていた……情報は渡さない」との見方を示しています。
相変わらずの盗人猛々しさですね。公海でこれですから。既に「北京の海」という目線で語っているようにさえ見えますけれども、いうに事欠いて、捕獲したのは今回が初めてではないとばらしてしまっています。
中国側はアメリカの無人潜水艦が重要な情報を集めていたと主張していますけれども、ウォールストリート・ジャーナルは、今回の無人潜水艦はソナーのデータ解析を最適化するために使われていて、中国の潜水艦を追跡する際に効果を発揮するとした上で、現場に他にどんな艦船が展開していたのかを知らなければ事件の全体像を判断できないとしています。
更に、ウォールストリート・ジャーナルは社説で、中国は不法に公海を占拠しつつ、アメリカが公海自由の原則をどこまで維持する気があるのかを試すために挑発していると述べています。
なぜそんなに強気にでるのかというと、これまで中国は、南シナ海をアメリカ海軍や空軍が通過することに反対していたのですけれども、オバマ政権は定期的に現地を通過すると公言しながら、裏では国防総省に対して通過回数を減らすよう指示していたようなのですね。つまり中国の圧力に屈していたという訳です。
これが本当であれば、確かに調子に乗ってもおかしくありませんし、トランプはどんなもんやら、と威力偵察的に探りを入れてきたと見る事もできます。
19日、菅官房長官は今回の事件について「二国間の問題だと思っている。早期収拾を期待する……国際法上の根拠を含めて国際社会に明確に説明する必要がある」と述べていますけれども、最早、国際法など眼中にないかのような振る舞いを中国はしています。
確かに菅官房長官のいうように、今回の問題はアメリカと中国の二国間の問題かもしれません。しかし、国際法を無視する振舞いをしたという点においては、全世界的問題であり、共有すべき問題だと思いますね。
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