今日はいつもと趣向を変えて少しオカルト風味の話題です……



「BPEarthWatch」という地球の様々な現象を調査している海外オルタナティブニュースサイトによると、今月24日のクリスマス・イブにM10以上の超巨大地震を引き起こすといわれる「マグネター星震(magnetar starquake)」が発生する可能性があるとしています。何でも、NASAと米軍が12月にマグネター星震が発生する予兆をキャッチしているのだそうです。

マグネター星震とは、極端に強い磁場を持ち、その磁場の減衰をエネルギー源として、X線やガンマ線等、大量の高エネルギーを放射する中性子星が爆発する現象のことで、過去には2004年に観測されています。

この時、爆発した天体は「SGR 1806-20」といい、地球から見て銀河系の中心部をはさんで反対側、いて座の方向に5万光年離れた場所にある星雲G10.0-0.3の中心部にあった中性子星でした。

爆発の総エネルギーは極めて大きく、マグニチュード23.1に達し、最初の0.2秒間で太陽が25万年かけて放出するエネルギーと等しいエネルギーを放出、その明るさは太陽の40兆倍、絶対等級-29.2等級に達したと推定されているそうです。もしこれが地球から3光年以内の距離で発生すれば、オゾン層は完全に破壊され、地球のどこでも7.5km先で広島型原爆が爆発したのと同じ影響がでると予想されています。

では、マグネター星震はどれくらいの頻度で起こっているのかということなのですけれども、残念ながらガンマ線の観測が開始されたのは90年代後半であるため、2004年以前の記録は残っていません。

けれども、2012年にガンマ線バーストの失跡が意外な場所で見つかりました。屋久島です。

名古屋大学太陽地球環境研究所の三宅芙沙・特任助教らの研究チームは、西暦775年に形成された屋久杉の年輪に炭素14とベリリウム10が急増していることを突き止め、774年か775年に地球が宇宙放射線の直撃を受けたことを発表しています。

放射線直撃の原因の一つには、超新星爆発が挙げられますけれども、そのような目撃記録も、超新星残骸も見られないとする研究結果も発表されています。

また、一時的な太陽フレアが原因になることもあるそうなのですけれども、屋久杉から検出された炭素14の量になる程ではなく、その説も否定的です。

これに対して、ドイツのイエナ大学宇宙物理学研究所は、ブラックホールや中性子星、白色矮星といった、2つのコンパクトな天体同士が衝突合体して発生したガンマ線バーストではないかと提案しています。この衝突によるガンマ線バーストは極めて強力であるにも関わらず、発生時間は2秒以下と短く、それゆえ記録にも残っていないのではないかとしています。

屋久杉に詰め跡を残したガンマ線バーストは炭素14の計測から、3000光年~1万2000光年の距離で発生したとみられているそうですけれども、これが極近いところで起こったら、生態系に甚大な被害を及ぼしたであろうと言われています。

残念ながら今の人類にガンマ線バーストの災禍を防ぐ力はありません。せめて近くで起こらないでくれと祈る他ないですね。
 

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