今日はこの話題です。




アパホテルが話題になってますね。

アパホテルが、南京大虐殺を否定する内容の書籍を客室に置いていたとして、中国のネットが炎上しています。

これは、1月15日に中国人男性と米国人女性のカップルが、日本旅行で宿泊したアパホテルで客室に「南京大虐殺を否定する内容を含む書籍」が置かれていたとして、その内容を英語で読み上げる中国語字幕付きの動画を中国のSNS「微博」へ投稿したのが火種になったようです。

問題の動画には1月17日18時時点で7800万回以上再生され、3万件以上のコメントが付いているそうで、中国のネットユーザーからは「日本に旅行に入った際には、アパホテルだけは使わない」などと批判の声が渦巻いています。

問題となったのは、アパグループ代表の元谷外志雄氏が執筆した『理論近現代史学』というシリーズ本で、文中には「南京虐殺事件が中国側のでっちあげであり、存在しなかったことは明らか」といった主張が綴られています。

この炎上は政府にまで飛び火。17日、中国外務省の華春瑩報道官は「日本国内の一部勢力は歴史を正視しようとしない。正しい歴史観を国民に教育し、実際の行動でアジアの隣国の信頼を得るよう促す」と批判しました。

これに対し、アパホテル側はニュースリリースで「国によって歴史認識や歴史教育が異なることは認識していますが、本書籍は特定の国や国民を批判することを目的としたものではなく、あくまで事実に基づいて本当の歴史を知ることを目的としたものです。したがって、異なる立場の方から批判されたことを以って、本書籍を客室から撤去することは考えておりません。日本には言論の自由が保証されており、一方的な圧力によって主張を撤回するようなことは許されてはならないと考えます」と真っ向反論。

しかも、件の書籍の内容の一部を添えるなどして、一歩も引かない構えを見せています。

一方、日本政府側はというと18日、菅官房長官は産経新聞記者から「中国外務省が、こうした民間の言論にまで批判することは極めて異例」との指摘に対し、「中国外交部報道官の発言ひとつひとつに政府としてコメントすることは控えたい」とした上で、「我が国政府としては、これまでも累次申し上げてきたとおり、過去の不幸な歴史に過度な焦点を当てるのではなく、日中両奥は国際社会が直面する共有の課題、未来志向に向けて取り組んでいる姿勢を見せることが重要だと思う」と応戦しています。

中国が日本の一民間企業に口を挟むのも、異例ですけれども「正しい歴史観を国民に教育し云々」とコメントするのは内政干渉もいいところです。それが通じるのなら、日本政府とて「チベット虐殺」や「六四天安門」を取りあげ、真実を隠すことなく人民に教育するべきだ、ということだって出来る筈ですね。

この炎上騒動を切っ掛けにアパホテルのサイトは繋がりにくい状態が続き、一部からはサーバー攻撃ではないかとも言われているのですけれども、その一方で、アパグループには、18日迄に1万件を超える意見が寄せられ、その多くが「御社の判断を支持します」といった称賛や激励なのだそうです。更に「今回の件に関連して、中国人客の予約のキャンセルはほとんどない」と影響を否定しています。

ともあれ、今回の一件で、アパホテルと南京事件の真実にスポットが当たりつつあります。これを切っ掛けに一段と議論が深まるのは悪いことはではないと思いますね。
 

コメント

 コメント一覧 (2)

    • 1. ジョー
    • 2017年01月20日 06:30
    • >今回の件に関連して、中国人客の予約のキャンセルはほとんどない
      なんだ、五月蠅くてウザい中国人が減って、日本人宿泊客が多くなると思っていたけど、キャンセルしないのか中国人は。
      まあ、日本製品不買デモをCANONのカメラで撮影するようなヤツらだから不買運動なんていう高度な技は無理か・・・
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    • 2. まよねーず
    • 2017年01月20日 13:05
    • 「アパホテル炎上」は「少女像」と同じくらいの違和感があります。アパに突っかかってきた中国というだけの話で、アパは大勢の日本人からの好意的な評価を得ています。
      ホテルのキャンセルは無いけれど、新規予約はどうなるでしょうか。中国人が減ることにより客層が改善されることは期待されます。私くはアパの商売は好きではありませんけどね、頑張って欲しいです。
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