今日はこの話題です。



2月1日、韓国の潘基文前国連事務総長は、保守系政党の指導者との会合後、国会で緊急会見を開き大統領選への出馬を見送ると表明しました。

潘氏は「国民大統合を達成しようと抱負を語ったことが、国連から帰国後、この3週間の短い時間だった。しかし、このような純粋な愛国心と抱負は、私の人格に対する攻撃、偽ニュースによって政権交代の名分が無くなり、私自身や家族、そして10年間奉職した国連の名誉が大きな傷をつけられ、結局、国民に大きな迷惑をかけるようになった……一部の旧態依然として偏狭な利己主義の態度に極めて失望した。 彼らと一緒に道を行くのは無意味だという判断に至るようになった。私が主導して政権交代し、国民統合を実現しようとした純粋な気持ちを取り下げる」と不出馬の理由について述べたのですけれども、この言葉を聞いた取材陣はざわめき、記者会見が出馬取りやめの発表だと気づいたそうです。

というのも潘氏は自身の側近にも不出馬表明を知らせず、記者会見直前の昼食会でも陣営のスタッフらが、それぞれ記者たちと会って「最後まで走り抜く」と話していたようですから、本当に直前まで黙っていたようですね。

それでも潘氏は当初はやる気満々でした。

当初、帰国前の段階では、彼は大統領選に向けて、あえて自分の政治スタンスを表明せずに、民衆の期待感を抱かせ、満を持して出馬するという戦略を立てていたようです。

その為、側近には「自分が帰国するまでは、どんな組織も作らず、行動を起こさないように」と何度も指示を出していました。

ところが11月に起こった崔順実疑惑が全てをひっくり返しました。

朴槿恵大統領に近いと見られていた潘氏はじっとしていると不利になると判断して方針を転換。積極的に政界にコミットし、改憲を切り札として、既存の政党に捕らわれず、保守・進歩という既存の枠組みを超えたところでのアピールを開始しました。

彼は今年1月に帰国してから、出馬への強い意思を示して全国を回り、1月31日には、大統領権限の縮小や再選を認める憲法改正に向けた協議体の設立を表明。与野党トップらに合流を呼びかけました。

ところがその頃には、韓国政界は潘氏に冷たくなっていました。あれ程熱烈なラブコールを送っていた与党セヌリ党は黄教安大統領代行を候補者と考えるようになっていました。

野党は「共に民主党」の文在寅前代表が、支持率でトップに踊り出て、潘氏に大きく水を開けるようになりました。

そんな状況下では最早勝ち目はないと悟ったのでしょう。不出馬表明の記者会見の後、潘氏は「票を稼ぐためには、自分は保守だと明言すべきだ、と何度も言われた。これはつまり保守政党の消耗品になれということだ。しかし、保守のためにだけ働くような人に大統領になる資格はない。私は保守だがそんな話は、私の良心が許せなかった」と述べているところをみると、潘氏の与野党大同団結構想はハナから受け入れられなかったということでしょうね。

もっと辛辣にいえば、自身の構想を実現させる程には政界を纏める力はなかったというとです。尤も、彼は、国連事務総長時代に「極めて無能」とまで批判された人ですから、図らずもそれが証明されたといえるのかもしれません。

元々「反日」だらけだった次期韓国大統領候補ですけれども、これで、「もっと反日」な候補ばかりとなりました。

潘基文氏の大統領選撤退で、「超反日」の文在寅氏が次の大統領になる可能性がぐっと高まりました。

北朝鮮寄りとされる文在寅氏を韓国国民自ら選ぶのかどうか。韓国の"赤化"への序章が始まったのかもしれません。
 

コメント

 コメント一覧 (1)

    • 1. 亡国一直線
    • 2017年02月05日 06:15
    • 次期大統領によって、北朝鮮による、事実上の“韓国乗っ取り”が完了するのですね(胸熱
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