昨日の続きです。
2月23日、衆院予算委員会で、例の森友学園への国有地売却問題で価格を値引きする根拠となった地下のごみを森友学園が実際に撤去したかどうかを国として調査すべきだとの民進党の玉木雄一郎議員の質問に、麻生財務相が「何を調子のいいことを言ってんだか」と発言したことについて、暴言に近い発言だ民進党が抗議しと朝日新聞が報じています
これだけみると、何やら麻生財務相が失言したかのような印象を受けるのですけれども、実際の動画を見ると、繰り返し同じ質問をした挙句、麻生財務相に「『セメント屋さん』なのでそういうのよくご存知だと思いますけども……」とヨイショ混じりのからかい半分の発言をしたことについて「調子の良い事いって」と返しただけのことで、麻生大臣の発言に脇の甘さがあったにせよ、一方だけを取り上げて騒ぎ立てるのは少し偏っている印象を受けますね。
どんな発言でも、その一部を切り出して前後関係を全く説明しないのであれば、たとえそれが冗談で発言したことであっても、本気発言だと叩かれることだって十分に起こり得ます。
ましてやMAD編集をしたら何だってやりたい放題です。
もう十年以上前ですけれども、2003年にTBSのサンデーモーニングが当時の石原慎太郎都知事が、「私は日韓併合を100%正当化するつもりはない。彼らの感情からすれば、そりゃやっぱり忌々しいし、屈辱でもありましょう」と発言したことを、「石原都知事の問題発言」として放送。「私は日韓併合を100%正当化するつもりぁ・・・」と最後の部分を聞き取りづらくし、その上で「私は日韓併合を100%正当化するつもりだ」と全く正反対のテロップを付けたという事件がありました。
あそこまで酷くないにせよ、意図してあの記事を書いたのであれば、印象操作を狙ってのことだと批判されても仕方ありません。
いつまでも、切り貼り、MAD編集を続けるのなら、撮影そのものをさせないようにするしか手はないのではないかと思ったりしたのけれども、アメリカでは既にやっていました。言わずとしれたトランプ政権です。
2月24日、通常であればテレビ中継されるホワイトハウスでの定例記者会見はカメラを入れず行われました。
また、報道官懇談では、CNNテレビ、ニューヨーク・タイムズ紙など連日政権を批判しているメディアの参加を拒絶しました。ただ、CNNを除く主要テレビ局は参加を認められています。
これについて、トランプ政権が自分に好意的な保守系メディアを読んだとして「報道統制」を始めたと、主に締め出しを喰らったメディアが批判していますけれども、参加を認められたメディアがトランプ政権を批判しないのかというとそうでもないのですね。
例えば、NBCは、今年1月にイスラム教徒が大多数を占める7ヶ国の人々と難民の入国を一時的に禁止した大統領令を批判していたりします。
トランプ大統領は、24日、ワシントンで開かれた「保守政治行動会議」での演説で、「私は反メディアではない……存在しない情報源を元に記事をでっちあげているメディアがある……情報源を使った報道をせず、情報源の名前を明かすべきだ。私に直接言うようにさせろ」と真っ向批判していますけれども、この発言でアメリカ国民からの大反発が発生しないのであれば、そこに一片の真実があると見るべきかもしれません。
マスコミは自分達の行いについての客観視と反省を抜きにしたまま、これまで通りの政権批判を続けるならば、国民から「何を調子のいいことを言ってんだか……」と呆れられるだけだと思いますね。
コメント
コメント一覧 (2)
実際は、こういうことだったようですね。
◇渡邉哲也認証済みアカウント @daitojimari
https://mobile.twitter.com/daitojimari/status/835623234519212032
kotobukibune_bo
t
がしました
kotobukibune_bo
t
がしました