今日もこの話題です。
4月27日、アメリカのトランプ大統領は、ロイターとのインタビューで、北朝鮮問題に大して「最終的に北朝鮮と大きな、大きな紛争が起きる可能性はある……外交的に解決したいが、非常に困難だ」と述べ、金正恩について「彼が理性的かどうかについて私は意見を持たない。彼がそうであることを望む」と、金正恩が理性的であるという前提で対応しているとコメントしました。
このコメントの裏には、理性的であるならば、今の外交圧力を掛けることで、白旗を上げることになる筈だという期待があるということですね。と同時にそれが「非常に困難」であり、「最終的に大きな紛争」になるかもしれないといっている訳です。
このコメントを字句通りに捕えるとするならば、解決するまで軍事的外交的圧力は止めないと捉えることもできると思いますね。
実際、国務省のトナー報道官代行は27日のブリーフィングで、「制裁のほか、外交的断絶ももう一つの圧力ポイント」とし「外交的断絶は確かに現在議論中のアイデアの一つであり、実際に採択される可能性もある」と述べています。じわじわと補給路を断っていくやり方ですね。
また、中国の習主席に対しては「精一杯力を尽くしてくれていると確信している。混乱や死は決して見たくないだろう」と述べる一方で「そうは言っても習氏が愛情を持っているのは中国であり、中国の国民だ。何かを実行したいと思ってもできないということも恐らくあり得る」とも述べています。中国の国内情勢についての情報も耳に入っていることを窺わせますね。
これらを総合すると、今の所は、北朝鮮を孤立させ、外交圧力を掛けることで屈服させる戦略を主に置きながらも、どうにもならなかった場合は、軍事力行使のオプションも想定しているということです。
まさに「全ての選択肢がテーブルにある」ですね。
では、いつまで待つか、なのですけれども、当初の筆者が期日と見ていた5月9日から後ろ倒しになる可能性が出てきたのではないかと思います。
なぜなら、今の北朝鮮に対する圧力が効果を見せているからです。北朝鮮が一般国民へのガソリンの供給制限を始めたということは、それだけ困窮している証拠です。
既に在韓米軍は韓国へのTHAAD配備を始めました。5月9日の韓国大統領選までに固められるところは固めてしまうという訳です。これを次の韓国新大統領がひっくり返そうとしてもアメリカは取り合わないでしょう。それで中国が韓国に報復圧力を掛けてくるでしょうけれども、アメリカは「THAADは対北朝鮮のものだ。北朝鮮問題が片付けば撤去も可能だ。北朝鮮問題に関する中国の役割に期待している」としれっと答えればいいだけですからね。
神経戦はまだまだ続くと見るべきでしょうね。
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