今日はこの話題です。



10月27日、作家の百田尚樹氏が名護市の数久田体育館で「共に考える『沖縄の、日本の未来。』」と題して講演し、会場には数百人の市民が集まりました。

講演で百田氏は「中国は尖閣諸島を取りに来ている上、沖縄も自分のものにしようとしている……漁船などの緊急避難で島に上陸するのが最も確率の高いシナリオ。中国軍が自国民を助ける目的で尖閣に上陸する」と分析し、「中国側は尖閣周辺で自国の船が写っている映像を世界に流して、日本の施政権が及んでいないよう見せかけている。日本は後れを取っている……中国が尖閣に侵略したら、米軍が日米安全保障条約の範囲内で出動するが、日本の施政権の範囲に限られ、穴がある……自衛隊が参加しなければ米国は戦わない。憲法改正を急がなければ日本は自国を守れない」と強調しました。

これは、これまで保守界隈で何度も指摘されていた論点であり、もう周知されているのではとも思うのですけれども、百田氏が沖縄でこうした発言をするということは、まだそれが十分ではないということです。百田氏はその原因は沖縄の新聞にあると指摘しています。

百田氏は「沖縄の実権を握っている2紙は中国の脅威を書かない。一番被害を受ける沖縄県民が中国の脅威を知らされていない」と訴えました。

沖縄の実権を握っている2紙とはいうまでもなく、琉球新報と沖縄タイムスのことですね。

メディアが事実を知らせないのなら、彼らはその使命の半分以上捨てていることになります。

今回の選挙で若年層に自民党支持率が多いことを取り上げ、若者が保守化しているなどど、メディアが騒いでいますけれども、既にメディアは新聞テレビだけではありません。

AbemaTVで放送している「みのもんたのよるバズ! 」で、コメンテーターの著作家の吉木誉絵氏は若者の情報取集手段としてネットを見ている時間がテレビを超えたとして、どの媒体から情報を得ているかで変って来る、と指摘しています。

ネット媒体での情報収集の結果、自民支持が多くなったとするならば、新聞・テレビが流す情報とネットで流れている情報とに違いがあるということです。

では、彼らが偏っているのかどうなのかという議論が次に来るかと思いますけれども、ネットと新聞・テレビでの最大の違いは検証が働くかどうかだと思うんですね。

テレビや新聞は自身の報道自身が間違っていないかどうかの検証結果を公開することはありません。批判を受けても、正確な取材に基づいて報じていますというだけです。

けれども、ネットでは色んな人が発信者となるがゆえに、色んな角度からの検証が入る事があるのですね。

例えば、選挙後、朝日が天声人語で「安倍総理はおにぎりを食べる表情がこわばっていた」と書いているのですけれども、こちらのネット記事のように、それが本当だったのかについて、ネットでは検証が入るのですね。このチェック力が記事の一つ一つについての信憑性を担保しているのではないかと思いますね。

言いっぱなし、垂れ流しの願望記事は見抜かれる時代です。決めつけの押しつけの放送も敬遠されるだけなのです。

先の吉木誉絵氏が東大生に自民支持の原因を聞いたところ「国が好きっていう事に右も左もないのに好きと言った瞬間、右翼だ!と言われる風潮がバカらしいと。安全保障はリアリズムに基づいてやらなきゃいけないのに、非現実的な議論が国会で多すぎる」と答えが帰ってきたそうです。

本来は良き伝統を守ろうという立場が「保守」であり、国をより良くするために改善していこうとする立場が「リベラル」の筈です。保守もリベラルもどちらも国を愛することが前提なのです。先の東大生の答えのとおり「国が好きっていう事に右も左もない」のです。

けれども、そうでない勢力がいるのだとするのなら、それこそをまず何とかしないといけないし、左翼と呼ばれたくない人達にリベラルと自称させてもいけない。

その上で「右翼と左翼」という括りを「保守とリベラル」に変えていくことが大事だと思いますね。
 

コメント

 コメント一覧 (1)

    • 1. kazusa
    • 2017年10月30日 09:06
    • 「保守とリベラル」ではサヨクの分類が出来なくなりますので
      「保守とリベラルとサヨク」ですね。
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