今日は感想エントリーです。



1月10日夜、石川県の石川テレビと、北陸放送で放送が中断するトラブルが発生しました。

石川テレビは金沢市や加賀市など、石川県南部の広い範囲で電波の送信が止まり、約38万世帯で視聴できなくなり、北陸放送も金沢市など県南部で放送が中断し、同じく約38万世帯で視聴できなくなりました。

石川テレビ、北陸放送ともに事故発生から15時間以上経過した翌朝午前10時20分過ぎに仮アンテナを設置して放送を再開しています。

両社の発表によると、電波を送信する鉄塔に落雷があり、鉄塔内で火災が起きたことで放送波を送るケーブルに損傷が生じたことが原因としています。

両社は詳細な原因調査を行ったのち、再発防止策を含めた報告書を1か月以内に総務省に提出するとしています。

総務省北陸総合通信局によると、鉄塔には避雷針や落雷による過大な電流で送信機が壊れるのを防ぐ「遮断装置」が付けられているのですけれども、総務省北陸総合通信局の担当者は「それを超える大きな落雷があった可能性がある」と指摘しています。

総務省によると、自然災害や設備の故障などによる放送停止事故は、2016年度に388件発生しており、そのうち229件が15分未満の停止だそうですけれども、放送局が持つ最も大きな送信所「親局」での事故で、今回ほど長期間の放送中断事例はないそうです。

昨今、テレビ離れが指摘されていますけれども、今回の事故で、視聴者から少なくとも数十件のクレームや問い合わせが来たそうですから、まだまだテレビの影響力はあるということですね。

ただ視聴率そのものは伸び悩み、広告収入も振るいません。

こちらは過去30年近くに渡る広告費の推移をグラフ化したサイトですけれども、ここ数年、広告費全体が伸びているにも関わらず、テレビの広告費は足踏み状態。新聞は2007年辺りからガクンと減っています。伸びているのはネットとプロモーション広告などです。

テレビの影響力はまだまだ残っていますけれども、昔ほどのパワーは無くなってきています。時代はゆっくりと着実に変化しています。
 

コメント

コメントフォーム
記事の評価
  • リセット
  • リセット