今日はこの話題です。
3月13日、森友学園への国有地売却をめぐる財務省の決裁文書書き換え問題で、国土交通省が書き換え前の文書の一部を見つけ、5日に官邸に報告していたことが明らかになりました。
該当文書は、財務省近畿財務局の「貸付決議書」と「売払決議書」で、当該地をもともと所管していた国交省大阪航空局に保管されていました。3月2日、国交省は財務省から書き換え後の文書を受け取り、保管された文書と照合したところ、書き換えに気付いたとのことです。
5日、国交省は官邸に保管文書を提出した上で「書き換えされた疑いが強い」と報告。財務省に対しても公開されているものと内容が異なる部分があると伝え、コピーを渡したそうです。
国交省からの報告を受けた杉田和博官房副長官は、国交省に財務省の調査に協力するよう指示し、財務省に事実関係をただした上で、改めて徹底的な調査を命じました。
それに対して財務省は「文書に関わった近畿財務局職員27人からヒアリングを行ったが、書き換えの事実は確認できなかった」と回答。けれども、官邸はその報告には納得せず、財務省本省でのヒアリングを命じました。菅官房長官は6日に報告を受け、その時点で安倍総理も承知していたようです。
7日には自民党執行部は、財務省の矢野康治官房長らから事情を聴いたのですけれども、財務省側は「書き換えは確認できない」と官邸と同じ回答を行っていました。
その後、9日に佐川宣寿氏が国税庁長官を引責辞任。また、検察が近畿財務局のパソコンを解析して入手した書き換え前文書の写しを財務省提供。とうとう、財務省も書き換えを認めざるを得なくなりました。
最初の財務省の報告に納得せず、再度調査を命じて、書き換えがあったことを認めさせたという意味では、確かに政治主導で疑惑を明らかにしたと言えますね。
では、この次は何の為に誰の指示で書き換えを行ったかに焦点が移ります。
既に国会では佐川宣寿・前国税庁長官の証人喚問を行う方向で調整に入っており、早ければ来週にも喚問が行われる見通しです。
まぁ、公開された書き換え前の文書を見る限り、政治家からの圧力などなかったことははっきりしています。必然的に政治家が書き換えを指示する必要もありません。
野党は文書に名前のあった政治家などが書き換えを指示したことにしたいかもしれませんけれども、流石にちょっと無理筋でしょうね。
どちらかといえば、何故書き換えをしなければならなかったのか。該当の土地を売却するに至った経緯についての背景が気になります。売却価格の妥当性に追及が及べば、例の「隣の土地」についても触れざるを得なくなるでしょうし。この際出すべき膿は出して、財務省にはしかるべき責任を取って頂くほかないと思いますね。
コメント
コメント一覧 (1)
森友学園の場合は、産廃処理費用分と称し国有地の価格を値引き。
所沢市 東部クリーンセンター建設事業の場合は、産廃処理費の予算と実費の差額を業者に利益供与の疑い。
産廃処理を口実として、懇意にしている団体や業者への億単位の利益供与という点で共通である。
産廃処理偽装問題、森友学園8億円、所沢市東部クリーンセンター9億3000万円。
所沢市東部クリーンセンター建設事業 産廃処理偽装問題。
割高の処理費用となる焼却灰混合土として予算計上し、普通の建設汚泥として処理の疑い。
契約で計上された予算と実費の差額は3億~5億円。
http://blog.livedoor.jp/tokorozawalvdoor/archives/7310411.html
東部クリーンセンター建設事業における産業廃棄物処理費についての契約は、平成13年3月議会で議決。
産廃処理総費用9億3000万円。
その後、当時の建設室参事が官製談合を告発。産廃処理費の予算と実費の差額は3億~5億円と市議が議会で質疑。
契約書の閲覧不可と助役が答弁。
http://blog.livedoor.jp/tokorozawalvdoor/archives/7310525.html
【 落札率103.7%?】 所沢市 東部クリーンセンター工場棟建築工事、官製談合で業者に利益供与の疑い
http://tokorozawablg.jugem.jp/
所沢市政の問題点
https://twitter.com/tweettokorozawa
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