今日はこの話題です。
4月27日に行われる、南北首脳会談に向け両国は、共同宣言に休戦状態にある朝鮮戦争の終戦の意思を両首脳が確認する内容を盛り込む方向で最終調整を進めていると報じられています。
現在、南北は休戦協定が結ばれているだけで、正式に終戦している訳ではありません。南北休戦協定の正式名称は「朝鮮における軍事休戦に関する一方、国際連合軍司令部総司令官と他方朝鮮人民軍最高司令官および中国人民志願軍司令員との間の協定」なのですけれど、ここにあるように、中国とアメリカが絡んだ協定です。
実際、韓国の文大統領は、終戦宣言について安倍総理との電話協議で「最低でも南北と米国の3者による合意が必要だ」と述べており、南北だけで決められるものではありません。
こうしたことから、一部には終戦宣言ではなく、平和宣言にするのではという見方も出ているようです。
平和宣言は紛争当事国の指導者が平和状態の達成と維持を公表する行為で、特別な形式や条件がない政治・外交的宣言とされていますから、意思表示という意味では、平和宣言でも事足りるという訳です。
韓国は平和宣言として明示できる軍事的緊張の緩和や信頼構築措置の証として、非武装地帯内の監視哨所撤収なども検討しているようです。
ただ、肝心の非核化については調整が進んでおらず、最終的に両首脳間の協議で詰められると見られており、今回の南北首脳会談は米朝首脳会談に向けた環境整備としての性格が強いと見做されています。
ただ、南北首脳会談が行われ、平和宣言に類するものが出された場合、北朝鮮は経済制裁を打ち破る一手を放つことになります。
というのも、平和宣言が経済制裁を緩和するための口実になり得るからです。
朝鮮事情をウォッチしているアメリカの元国務省高官は「文大統領は彼の国内の政治的立場において市場が許すかぎりのあらゆることをして北朝鮮に経済的支援をするつもりだ」とコメントしたそうですけれども、まず韓国が経済支援をする気満々であることは疑いないでしょう。
また、中国、あるいはロシアも、平和宣言を盾として経済支援を行う可能性が出てきます。
日米は北朝鮮の核放棄まで最大限の圧力を加えるとしていますけれども、それが機能しなくなる可能性があるということです。
したたかな手を打ってきた北朝鮮。南北首脳会談と米朝首脳会談の行方が大きな意味を持つことは間違いありません。
コメント
コメント一覧 (1)
日本にいる在日朝鮮人たちの在留の法的地位も終了しますね。
さっさとかえれやバカチョンどもめ。
kotobukibune_bo
t
がしました