今日はこの話題です。
6月7日、安倍総理はワシントンでトランプ大統領と会談し、12日に行われる米朝首脳会談で北朝鮮に対し、完全非核化や中・短距離を含む全ての弾道ミサイル廃棄の実現、日本人拉致問題の解決を求める方針で一致しました。
会談後の共同記者会見で、トランプ大統領は拉致問題について「安倍総理はこの件について長い時間をかけ、情熱的に語った。私は安倍総理のこうした願望を受け、北朝鮮とこの件について必ず協議する」と、米朝首脳会談でも議題として取り上げると説明しました。
更に、トランプ大統領は朝鮮戦争を正式に終結させることについても触れ「合意に調印する可能性があるのは確かだ……我々はそれを検討しており、北朝鮮側と話し合っている……これは恐らく易しい部分だろう。難しいのは残りの部分だ」と述べ、他方で、会談終了後に自分が再び北朝鮮への「最大限の圧力」について話し始めたら交渉決裂を示唆し、その場合、300項目の対北朝鮮追加制裁リストを用意しているとも指摘しました。
合意し易いのが朝鮮戦争終結宣言だけで、非核化、拉致問題解決が難しいとし、会談後「最大限の圧力」を口にしたら交渉決裂というのですね。
朝鮮戦争終結宣言について、中国の「環球時報」と「グローバル・タイムズ」が「中国が抜けた終戦宣言には効力がなく、いつでも覆る可能性がある」と社説を出していますけれども、米朝二ヶ国だけの朝鮮戦争終結宣言にどこまで効力があるのかについて、微妙なところはあります。
けれども、トランプ大統領の説明は、交渉のハードルや線引きをしたという意味では実に分かりやすい。
会談後、北朝鮮は自分に都合の良い事をいうでしょうし、他国メディアも色々と憶測記事を乗せたりするでしょうけれども、トランプ大統領が「最大限の圧力」というキーワードを公表した以上、メディアはトランプ大統領の言動に注視せざるを得ません。なにか交渉後の主導権をも奪った感がありますね。
その一方、北朝鮮の金正恩委員長については、更なる牽制をしています。
6日、ジュリアーニ元ニューヨーク市長は訪問先のイスラエルで、トランプ大統領が一度中止を決めた首脳会談再設定のため、金正恩委員長が「手と膝をついて四つんばいとなり、懇願してきた。これこそが彼にさせたかった立場なのだ」と述べました。
文字通りにとれば、正に「土下座」ということなのですけれども、ジュリアーニ氏の言葉をそのとおりのものなのか、単なる比喩なのかは兎も角としても、その「土下座」に相当する態度を金正恩に取らせたかった、と発言した事は重要です。
というのも「土下座」が本当にせよ、比喩にせよ、それは端的に言って北朝鮮の「全面降伏」を意味するからです。要するにトランプ大統領は、北朝鮮に「全面降伏」を求めているということです。
トランプ大統領の会談後に「最大限の圧力」を口にしたら交渉決裂だ宣言を含め、どこかもう、結論は最初から決まっている感すらありますね。
そして更に追い打ちを掛けるような爆弾発言が韓国から飛び出しました。
6月7日、韓国の文正仁大統領特別補佐官はソウル市小公洞のロッテホテルで開かれた「第19回光化門ラウンジ」での講演で、「金委員長は条件が合えば核廃棄ができると考えている」と述べた上で、「金委員長は若く、スイスで教育を受けた人物で、厳密にいえば在日朝鮮人。そういう点から、先代とはリーダーシップに違いがある……パラダイム転換が見られる。金正日総書記は強盛大国、すなわち国を強くして、それを通して隆盛した国家をつくることを追求した。金正恩委員長は富国強兵パラダイム」と指摘しました。
そして、「アメリカは昨年、軍事行動を取る用意があり、ペンタゴンに準備をさせた。昨年12月ごろにペンタゴンは、第1次のものとして11種類の軍事オプションを全て準備したと言っており、今年3月までに案を持ってくることにしていた……アメリカは『北朝鮮の主要な核軍事施設や拠点を選別して攻撃を加えれば、北朝鮮は手を上げて出てくるだろう。シリアのようにやりたい』と言っていた」とも暴露しています。
金正恩委員長については、母親の高英姫氏が在日朝鮮人出身なので、白頭の血統に対するコンプレックスを持っている、と一部で指摘されていましたけれども、この米朝首脳会談直前のタイミングで、しかも、親北で名高い文在寅政権の大統領特別補佐官から、こんな発言が飛び出るなど、違和感しか覚えません。
何か、アメリカからそう言えと圧力が掛かったのかと勘繰りたくなる程です。
先に紹介したジュリアーニ氏の「土下座」発言なり、文正仁大統領特別補佐官の「金正恩は在日朝鮮人」発言も当然、北朝鮮に伝わっているでしょうし、それを分かった上で発言していることは間違いないでしょうね。
これらを考えると米朝首脳会談は殆ど交渉にもならないような気もしてきますね。
コメント
コメント一覧 (1)
仮にそうなった場合、日本に於いては、安倍さんが準備してきた各法律が効力を持つことになり、日本全土を蚕食してきた在日朝鮮人の“廃除”が始まりますね。李明博が、日本で民主党政権が誕生した際に、日本乗っ取り完了宣言を出しましたが、漸くそれをひっくり返す機会が到来することになる訳です。
長かった。でも、あと少しですね。
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