更に続きです。



6月25日、「朝日新聞東京編集局(コブク郎)‏」が、昨日のエントリーで取り上げた「ザ・トラスト・プロジェクト」について、リンク記事を張ってツイートしました。

その時の記事がこちらにあるのですけれども、単に記事をリンクするだけではなくて、「#フェイクニュースがはびこるネット上で、信頼できる報道をどう見分ければいいのでしょうか。信用できる記事に「品質保証マーク」をつけ、読者の判断材料にしてもらう「#ザ・トラスト・プロジェクト」。#小島慶子 パブリックエディターが紹介します」という紹介文をつけてツイートしているのですね。

「フェイクニュースがはびこるネット上」とは、また随分と決めつけていますね。まるで新聞やテレビはフェイクニュースなど無いかのような言い分です。

けれども、世間はそう思ってはいません。この「朝日新聞東京編集局(コブク郎)‏」のツイートに対し、次のような怒りのリツイートが寄せられたそうです。
「お前がフェイクニュースを語るな、他人事みたいに。こういう態度が嫌われて蔑まれて、それで信用も部数も落としてるのがまだわからんか」
「新聞上でもフェイクニュースがはびこってませんか?特に朝日新聞とか」
「フェイクの老舗であり元祖である朝日が何を言ってるんですか(笑)」
「朝日新聞さん、他のメディアのフェイクニュースを気にする暇があるのですか? それよりも、ご自身の記事の検証を第三者によって徹底的になされることをお勧めします。貴方たちのお仲間が記事を評価しても何の意味もありませんな」
まぁ、そうでしょうね。これが生の声です。

マスコミは、こうした生の声を受け、自らを振り返る必要があると思います。

4月1日、朝日新聞は「フェイクニュースは欲望の産物か 向き合い方を考える」という記事を掲載し、フェイクニュースが広がるのは「影響力を広げたい」人達の欲望の産物だ、としています。

けれどもこれは単にフェイクニュースが拡散する理由を考察したに過ぎず、なぜフェイクニュースが生まれるのか、メディアの報道がフェイクニュースと見做されるのかについては避けています。

世間はネットだからフェイクニュースが蔓延るのではなく、マスコミ自身が自分達に都合の良い報道、印象操作を狙ったニュースを流しているのではないかと疑っているのですね。

朝日は「ザ・トラスト・プロジェクト」を紹介するなどして信頼構築を図っているんだとアピールしているのかもしれないですけれども、マスコミという情報発信主体そのものが疑われている現状では、オオカミ少年よろしく中々信用されないと思いますね。

記事の信頼性を保証するのであれば、むしろ、記事の検証そのものをネットに委ねた方がいいような気さえします。

今、仮想通貨で使われているブロックチェーン技術が注目を集めています。

これは、取引記録そのものを公開台帳にして、多数の承認を得ることで取引を成立したとする技術です。これをメディアの記事に適用する。

たとえば、マスコミがある記事をネットにアップしたとします。しかしその瞬間ではネット上には表示されず、有識者、取材元、関係者等々の承認が一定数以上集まって初めてネットに表示されるようにするというシステムですね。

ネットはフェイクニュースばかりではありません。ネットユーザーには多くの信頼を集める人が数多くいます。上がった記事の不審な点を指摘するもいます。

記事には‌承認者の名前も表示されるようにしておけば、そうしたネットで信頼を集める人の承認を得た記事なのだ、ということで、一定以上の信頼性を確保できるのではないかと思いますね。
 

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