昨日の続きです。
7月20日、「学校の施設整備の促進を目指す自民党の議員連盟」は、総理官邸を訪れ、安倍総理と面会し、公立の小中学校で冷房が設置されているのは全国で半数にとどまっていると指摘したうえで、熱中症対策として、学校に冷房を設置するための予算を確保するよう求めました。
また、大阪北部地震で小学校のブロック塀が倒れて、女子児童が亡くなったことを受け、学校の危険な塀を撤去したり補修したりする費用についても、国が支援するよう要請しました。
安倍総理は、「子供たちの命と安全を守るのは私の責務だ……政府としても頻発する災害や異常気象に対応するため、予算組みを検討していく」と、補正予算編成も視野に財政措置を検討する考えを示しました。
今年の猛暑にはもう間に合わないでしょうけれども、全力で対応していただきたいですね。
今日7月23日も、日本の広い範囲で勢力の強い高気圧に覆われ、特に関東や東海で記録的な猛暑となりました。
埼玉県熊谷市では午後2時すぎに41度1分と、観測史上、国内最高気温を記録しました。
その他、青梅市で40度8分、岐阜県多治見市で40度7分、甲府市で40度3分と40度を超え、群馬県桐生市で39度9分、名古屋市で39度6分、東京の都心で39度、京都市で38度7分と全国927の気温の観測点のうち、今年最も多い242地点で35度以上の猛暑日となりました。
この暑さに熱中症で倒れる人が相次いでいます。
名古屋市では、人気アイドルグループ、「関ジャニ∞」のコンサートが開かれるナゴヤドームでグッズを購入するため屋外に並んでいた20代と40代の女性の合わせて4人が熱中症と見られる症状を訴えて、病院に搬送されました。
この日の夕方5時には、気象庁が記者会見を開き、「7月中旬以降、東日本と西日本では気温がかなり高い日が続き、記録的な高温になっている。太平洋高気圧に加えてチベット高気圧と呼ばれる高層の高気圧が日本付近に張り出していて、今後も同じような気圧配置が続くと予想される。気温の高い状態は8月上旬にかけて続き、最高気温が35度以上の猛暑日が続くところがある見込みだ」と述べ、「40度前後の暑さは、これまで経験したことのない、命に危険があるような暑さだ。1つの災害と認識している……健康管理に十分注意し、水分や適切な塩分補給を心がけてほしい」と警告しています。
こちらに熱中症の症状と対策について述べられていますけれども、熱中症は、体内に熱がこもり、脳への血流が減り、脳そのものの温度が上昇することで引き起こされる症状です。
めまいや立ちくらみ、顔がほてるなどの症状は熱中症の初期症状で、その場合は、クーラーの効いた屋内や涼しい日陰で休ませ、衣服を緩めて風通しをよくし、体を冷やして、適切に水分を補給することが大切です。
気象庁によれば、今後も「命に関わる暑さ」が続くということですから、甘く見ずに対策することが大事だと思いますね。
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