昨日の続きです。



間がいいのか悪いのか、池上氏の「ヤラセ疑惑」を切っ掛けとして「パクリ疑惑」も噴出しています。

池上氏の「ヤラセ疑惑」が炎上するのを見た評論家の八幡和郎氏が、自身のTwitterとFacebookで「池上彰氏の番組から取材があって時間を取られたあと、『池上の番組の方針で、番組では八幡さんの意見ではなく池上の意見として紹介しますがご了承いただけるでしょうか』といわれた」と言われ断固拒否した過去を公表したのですね。

まぁ、これだけなら偶々だったと言い訳も出来たかもしれませんけれども、話はこれで終わりませんでした。

八幡氏に同じ経験があるとの返信が続々寄せられたのですね。

ジャーナリストの有本香氏が同じ経験があると暴露。八幡氏のTwitterに「これは私も経験ある。何年も前だけど。今もそうなのね。ご自身でロケに行かれたネタ以外は、池上さんの番組はどの局でもだいたい同じ作り方じゃないかしら」とリツイート。

さらに、八幡氏のFacebookを見た株式会社ウェルリンクの宮下研一社長も、八幡氏のFacebookに「全く同様の経験があります。私が関連するホームページの中身をテレビで発表したいと言って事務所の人間が取材。こちらも喜んで懇切丁寧に説明しました。ところが、最後に『池上の方針で池上の意見として』と、全く同じ言い方をしたのです。何が池上の方針だ! かっぱらいが『これからお宅の商品をただで持っていくが、決して泥棒じゃないよ。それが俺の方針だ』と言うようなもの。すぐに断りました。ジャーナリストなんて言ってますが、記事泥棒ですね。説教泥棒っぽい感じもありました」とコメントしました。

続いて、元警視庁通訳捜査官の坂東忠信氏も、「テレ朝から池上彰さんのネタ取りが来た」として、「名前は出さない」「私は出演しない」「私が話したことを池上さんが話すので、局に来て事前チェックをしてほしい」と頼まれたと紹介。「都合のいいことやってるな」と思ったと述べ、局から届いたという依頼メールを公表しています

そして更に話は遡り、2015年に東京大学先端科学技術研究センター准教授で、イスラム研究者の池内恵氏は「あなたの本には、池上さんの本に載っているようなことが書かれている」と指摘され、池上氏について「他人の知識、情報の転用だ。なんでも知っているように見える。実際は人を使って調べさせている」と批判しています。

そして、ジャーナリストの上杉隆氏も同じようにパクられたことがあり、7年に渡って抗議し続けていると明かしています。

先に紹介した坂東忠信氏はこうした一連の手口を「池上氏の一貫した方針のリクエストか、業界の体質業界全体の体質ではないか」と指摘していますけれども、ここまで重なるとそうかも、と思わざるを得ません。

池上氏はこうしたパクリ批判について「特定の先生が言ったことを自分の意見として言うことは、あってはならないことだし、ありえないことだと思います。番組スタッフがリサーチのため電話することはあると思いますが、私は、これまでに一度たりとも、そのようなことはしていません。そもそも、私の番組では、先生の意見を紹介したりはしていますが、私個人の意見は言わないスタンスでいます」と全面否定しています。

けれども、告発した人の数やその一致した手口をみる限り、特定の先生に取材した内容を"池上の意見"として放送しようとしていたことは疑いようもありません。

池上氏の"そんな事はしていない"というコメントが本当であったとすれば、番組スタッフが池上氏にそうとは伝えずに、池上氏に発言させていたことになります。いずれにしてもアウトです。

池上氏はネットの連載で「芸能人がニュースを伝えることについてどう思うか」と質問され、違和感があるとして、「報道のプロの悪いところは、ニュースについて『知らない』とは言えないこと。……視聴者の立場に立って『わからない』と言える人と、『わかっていること』と『わからない』ことをきちんと仕分けして伝えることのできる報道のプロの取り合わせが理想的ではないか」と述べています。

であるならば、池上氏は自身の番組でも自分が分かっていることと分かっていないことをきちんと仕分けして、引用元を明示しなければ、彼の理想から相当距離があると言わざるを得ないとおもいますね。
 

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