今日はこの話題です。
10月10日、韓国海軍の国際観艦式が済州海軍基地で始まりました。
招待各国の艦艇は、アメリカの空母ロナルド・レーガンをはじめ、ロシアのパリャグ、オーストラリアのメルボルン、インドネシアの帆船ピマスチなど14ヶ国19隻を当初予定していたのですけれども、例の旭日旗に絡んで韓国が海軍機を掲揚しないよう要請した関係で、日本は参加を辞退。
更に、中国、マレーシアが辞退し、結局11ヶ国16隻での観艦式となりました。
※フィリピンの遅刻をカウントすると10ヶ国15隻。
韓国海軍が自国の国旗と韓国の国旗を掲揚するよう要請した件については、韓国政府筋は、観艦式に招待した国のほとんどは要請に従うと述べていたのですけれども、FNNによると、11日の海上パレードでは、参加した韓国を含む12ヶ国のうち、少なくとも4ヶ国が要請に従わず、国旗以外に「海軍旗」を掲げていたようです。
招待国のうち4ケ国は国旗と海軍旗が同じデザインであることから、一部には、実質8ケ国が海軍旗を掲げていたという見方もあるようです。
※10/12追記:全参加国が海軍旗を掲げていたようです。
いずれにしても、韓国政府の要請は日本以外の一部の国からも拒絶されたということです。
そして、今回の観艦式で一部話題になったのが、参加した韓国海軍駆逐艦の甲板に、かつて李舜臣が使ったといわれる旗が掲げられた事です。
旗は黄地に黒で"帥"を模ったデザインなのですけれども、帥の偏の頭にある点「′」が抜けているようにも見え、どこまで本当なのか分かりませんけれども、秀吉と戦った李舜臣の旗を掲げるということは、過去日本と戦ったことを主張することであり、非常識も甚だしい。
今回日本は参加しませんでしたけれども、招待しておいてこの対応は、騙し討ちも同然です。在り得ない。
観艦式で文在寅大統領は揚陸艦「日出峰」の艦上で演説し「平和と繁栄という目的地に到達するために必要なのが強い国防力で、その中でも海軍力は開放・通商国家の国力を象徴する……海洋強国が韓国の未来であり、海軍が朝鮮半島の平和を越え、北東アジアや世界の平和に寄与できるようさらに強くしていく」と述べたそうです。
未来を謳っておきながら、過去の旗を持ち出す。何時になったら自らの行為のおかしさに気づくのでしょうか。
確かに韓国は海軍に力を入れ、日本の海上自衛隊がイージス艦や大型輸送艦を導入する度に、同じ装備を整え、防衛交流によって海自の戦術や技術を学んできた過去があります。なんでも、韓国の元国会議員によると、「自衛隊が持っているといえば、国会で予算が通りやすかった」と述べたそうです。
けれども、この話が本当であれば、韓国は日本への対抗意識で予算が左右される可能性があるということを意味しますから、それで本当に国防の役に立っているのかという疑念が浮かびますし、更には、軍関係以外の予算にもそうした事はないのかと不安になりますね。
今回の韓国の旭日旗拒否騒ぎで、今後、海自の艦が韓国寄港することは難しくなりました。日韓関係筋の一人は「当面は形式的な交流が続くだろう」と語ったそうですけれども、形式的な交流ができる平時なら兎も角、有事になった時に、在韓邦人をどうやって救出するのか、という問題があります。
韓国と距離を置くのは全然構わないにしても、在韓邦人の安全確保について政府は十分な対応を考えておいていただきたいと思いますね。
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