今日はこの話題です。



3月26日、北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長が中国を訪問し、北京の人民大会堂で中国共産党の習近平総書記と会談しました。

金正恩委員長は「金日成主席と金正日総書記の遺訓に従って、朝鮮半島の非核化実現のために尽力することはわれわれの変わらない立場だ……われわれは南北関係を和解と協力の関係に転換する決心で南北首脳会談を行う。アメリカとも対話し米朝首脳会談を行うことを希望する」と述べました。

そしてその見返りとして、「韓国とアメリカが善意でわれわれの努力に応え、平和と安定の雰囲気をつくり、段階的な歩調を合わせた措置をとるなら、朝鮮半島の非核化問題は解決できる」と、アメリカに圧力路線の転換を要求しました。

報道では、核・ミサイル開発による国際的制裁で圧力を受けている北朝鮮は、中朝首脳会談を通じた中国側との関係改善で支援を引き出す狙いもあると報じられていますけれども、北朝鮮が「段階的な歩調」といっているところを見ると、単に今の経済制裁の解除だけでなく、さらにその上の措置まで要求している節が感じられますね。

これについて、日経編集委員の鈴置高史氏は、今回の中朝会談で「北朝鮮の非核化」ではなく「朝鮮半島の非核化」で一致して見せたことに着目し、中朝がスクラムを組んでアメリカに対し、韓国との同盟を破棄するよう要求することを決めたのだ、と指摘しています。

果たしてそんな事が実現可能なのかとも思いますけれども、鈴置氏は、北朝鮮が本当に核を放棄するなら、在韓米軍の撤収くらいは受け入れるかもしれない。ただし、これまで何度も世界を騙してきたことから、アメリカは容易に信じないだろうとみて、中国の保証を取り付けてから米朝首脳会談に臨む腹積もりではないかと述べています。

確かにそれは十分に考えられますね。中国にしても、米朝会談に一役買って、半島非核化に影響力を持てるとなれば、乗らない手はないですからね。

米朝間で、北朝鮮の核武装放棄と在韓米軍撤収のバーターが成立したらどうなるか。

それはいうまでもなく、半島の赤化です。

アメリカの核の傘を失った韓国は、中国に尻尾を振る可能性は非常に高いですし、北朝鮮は中国の力添えもあって、半島から米軍を追い出したことになりますから、中国に頭が上がりません。これで核を持っていれば、別でしょうけれども本当に核廃棄したら、もう強がれません。

ただ、それでも北朝鮮は、半島統一にむけた主導権を握れる可能性はあります。韓国は文在寅政権という願ってもない親北政権ですし、自分が米軍を追い出したのだ、という自負もある。

取り敢えずは、韓国と一緒になって反日を唱え、巨額賠償を要求しつつ半島統一を狙ってくるでしょう。既に北朝鮮は日本全てを射程に収めるミサイルを持っていますから、核などなくとも好き放題に脅せます。

いよいよ日本も憲法改正を含めた、国防というものに真剣に向き合わなければならない時を迎えたと思いますね。
 

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