今日は感想エントリーです。



4月16日、週刊新潮で女性記者に対する財務省の福田淳一事務次官のセクハラ発言が報じられた問題で財務省は次官からの聴取結果を発表しました。

福田次官は「週刊誌報道で記載されているようなやりとりをしたことはなく、心当たりを問われても答えようがない」と事実関係を否定し、新潮社に対し、名誉毀損で提訴を準備していることを明らかにしました。

財務省は「一方の当事者だけでは事実関係の解明は困難」とし、報道各社でセクハラ発言を受けた女性記者がいないか調査への協力を呼び掛けています。調査には外部の弁護士で対応するとしています。

17日、麻生財務相は閣議後の記者会見で「福田さんからの話だけでは聴取として一方的なものになりかねない……名乗り出やすいように財務省でやらず、第三者の弁護士、女性の弁護士を入れて対応している」とセクハラされたという女性記者へ協力依頼をした理由を説明。弁護士を介することについても「全然つきあいのない弁護士にお願いするという判断ができますか。言われている人の立場も考えてやらないかん。福田の人権はなしってことなんですか?」と反論しています。

16日の参院決算委員会で麻生財務相は、セクハラ発言の証拠とされる音源について「本人が持参しておりましたんで、聞いております」と述べていますけれども、13日の段階では、福田淳一財務事務次官のセクハラ疑惑について「事実かどうか分からないが、事実ならアウトだ……あの種の話は今の時代、明らかにセクハラといわれる対象だ」と述べていました。

福田次官は自らから音源を持参して大臣に聞かせた上で、新潮社を提訴するとし、麻生財務相は17日になって、セクハラされたという女性記者に名乗り出るよう呼びかけました。

明らかに対応が変っています。やはり、麻生財務相および財務省は、何らかの証拠というか、濡れ衣ではないかという感触を持っているのではないかと思いますね。

実際、その音源を声紋解析したところ、三ヶ所での音を継ぎ接ぎしたと鑑定されています。

ネットでは新潮の捏造ではないか、と話題になっていますけれども、大分怪しくなりましたね。

福田次官の反論に対し、当の新潮編集部は16日、「記事は全て事実に基づいたものです。財務省が本日公表した文書に対する週刊新潮の見解は、4月19日発売の次号に掲載いたします」とコメントしています。

見解を述べるのは結構ですけれども、コメント文が少し引っ掛かります。「事実に基づいたもの」とか、どうして事実ですと断言しないのでしょう。確かに、個々の音源が事実であったら、それらを音源を加工編集しても、"事実に基づいたもの"だといえるかもしれません。けれどもそれが事実そのものであるとは限らない。MAD編集してしまえば、それこそ180度意味合いが変えることだって出来ますからね。

既に声紋解析で、件の音源は加工されたものであると明らかにされています。まぁ、19日に出るという新潮の見解次第でしょうけれども、現時点で福田次官の更迭云々に話を持っていくのは、拙速に過ぎると思いますね。
 

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